precious 97





総二郎がいる夜は、倫が寝てしまえば、離れには倫が起きたときの手伝いをする使用人がひとり残るだけだった。

その使用人も優紀が気を使い仮眠用の部屋に下がらせるので、夫婦水入らずの時間となる。

その時間、総二郎は軽くアルコールを嗜み、優紀はハーブティーを飲み、ふたりで他愛もない話しをするのだった。

ふたりはソファーに並んで座り身を寄せ手を握りあう。

倫や優紀が最近はじめた稽古の様子、家元や家元夫人ら家族の話しなど気ままな穏やかな時間。

優紀の小さな手を離さなさいように握り、触れる華奢な身体の温もりが心地いい。

優紀はふんわりとしたかわいらしい微笑みを惜しげもなく総二郎に向けるようになっていた。

傷つき頑だった優紀のこころが癒え、それはつぼみが膨らんでいくようで、総二郎は美しい花の開花を待ち望む気分で過ごす。

それでも総二郎は優紀のわずかな変化に気がついていた。

ふんわりとしたかわいらしい微笑みがかすかに翳り、総二郎の手を握る力がいつもより弱々しいのに座る二人の距離は優紀の甘い香りが鼻孔をくすぐるほど近い。

それは必死で何かを隠そうとしていて、優紀を不安にさせる何かがあると総二郎は気がついた。

溜め込んでしまう優紀に話すように詰め寄ったとしても、いまの様子からすればなんでもないと首を横に振ることは明らかで、優紀はそんな頑固なところがあった。

あの小さな身体を抱きしめて何が心配なのかと尋ねてやりたい。

守り甘やかしすべての悲しみから遠ざけ、いつも微笑んでいて欲しい。

それなのに総二郎は小さな手を包み込み、指を絡め決して離れないようにすることしかできず気を揉むばかりだった。



総二郎は結局気にはなりながらも日々を過ごしていたそんなとき、思わぬところから真相が明らかになった。

サラが離れを訪れ優紀と会っていた。

それは総二郎には愕きでしかなく、意表を突く行いだった。

サラには話すと言って部屋を出ても、どうしてサラがという思いになる。

関係を持ったのは二年も昔のことで、たまたまの偶発的なきっかけだったし、どちらももう初恋の想いなどない大人の情事でしかなかった。

情事の始まりこそ興味こそあったが、そのあとは他の女と変わらず感慨もなかった。

それどころか優紀とのデートを反古にしたことのほうが気になったことを覚えている。

少なくとも総二郎はそう思っていたが、家元が言う通りなのだろう。

以前、あきらが呆れ顔で揶揄したことはこれだったのかと、総二郎は自分の迂闊さを悔やんだ。

自分の目が曇っていたとしか言えないと総二郎はまたも悔やむ。

何よりも守りたいと思っているのに、幼馴染みの気安さと初恋の相手だったことで自然とサラが優紀を傷つける側の人間になるはずがないと思い込んでいた。

ひとは変わるものだと総二郎は知っている。

現に自分自身が大きく変わったし家元もかわったからなと、これには笑いを洩らしたがすぐに表情は引き締まった。

サラに会わなければならない。

サラでも優紀を傷つけることは許さない。

サラと話さなければと、総二郎は優紀のもとに急いだ。







あーでもない、こーでもないと三話分くらい書いちゃった。だからといってもこのお話はいまいちなってしまいました・・・すいません。
次回は精度を上げてよいお話にしたいと思います!(決意!)

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precious 96




家元は気まずそうに頭を掻いている総二郎を前に腕を組み言葉を探していた。

となりに座る家元夫人がやきもきしながら家元が発する言葉を待っているのをひしひしと感じ、ため息がこぼれそうになる。

家元夫人はサラが優紀のもとに無断で上がり込んだ件を機に総二郎とサラの仲を調べさせた。

二週間も経たぬうちに調査結果が届けられ、それを見た家元夫人は驚きと怒りのあまり手に持ったティーカップが震え、新調したばかりの小紋にシミを作ってしまうというへまをしてしまうほどだった。

「総二郎さん、いったいどういう了見なんですか?!」

いつまでも口を開かない家元に業を煮やして家元夫人が口火を切った。

「おい」

家元は家元夫人を優しく制した。

「えっ?あっ、ごめんなさい。あなた、総二郎さんを叱ってやってください」

いつもなら何事も弁え、よくできた妻の慌てぶりは珍しく家元を苦笑いさせた。

叱ってやってくださいと言われてもと家元も頭に手をやった。

悪い遊びをしていたのは自分も同様で、長いこと妻とも齟齬をきたし邸中がぎくしゃくしていたのだから自分が叱っても説得力に欠ける。

「あなた、ちゃんと叱ってください。もう本当に・・・わたくし優紀ちゃんになんて謝っていいのかわかりません!」

「優紀はオレの過去なんて全部知ってるよ」

総二郎は照れ隠しもあるのだろうが平然と答え、家元夫人の怒りを増幅させた。

「総二郎さん、わたくしはそういうことを言ってるんではありません!」

当初この結婚に家元よりも難色を示していた家元夫人だったが初孫の可愛さは格別だったらしいことはもちろん、素直で、健気な優紀をいまでは本当の娘のように可愛がっている。

家元も優紀には一目置いている。

器用ではないが習ったことはきちんと覚え丁寧な所作を心がける優紀は時間をかければそれなりの茶人にもなるだろう。

それよりもあの手の付けられなかった総二郎を惚れ込ませ、性根を入れ替えさせたことに家元は頭が下がる思いだった。

次期家元としての責務を説いても才能にあぐらをかき好き放題をしていたというのに、優紀と倫を守るために面倒がっていた肩のこる付き合いも卒なくこなすようになっている。

優紀は誰に教えられたわけでなく自然と総二郎を支え、家元や家元夫人だけでなく使用人たちから可愛がられ信頼されている。

優紀という娘は家柄も財産も持っていないが、人として必要な美徳を持っていると家元は感じていた。

「わたしが話すからお前は席を外していなさい。こういう話しは男同士のほうがいいからね」

家元は総二郎の気持ちを慮り、表情を曇らした家元夫人を下がらせた。

「優紀はわたしのしてきたことをよく知っています・・・これからは優紀を不安にさせたり泣かせるようなことはしません」

あの総二郎があまりに真剣にいうので、家元は苦笑いした。

「耳が痛いな。総二郎、お前が遊んできたことを言っているのではないんだよ」

「それはその調査書ではないんですか?」

「そんなことは調べなくても知っているし、真面目になった今必要ないだろう?実は二週間ほど前、日向さんのところのお嬢さんが離れを突然訪れたそうだ」

「サラがですか?離れって・・・優紀に会ったんですか?オレは何も聞いてません!」

「落ち着きなさい、総二郎。優紀が自分で彼女を招いたと言って総二郎には知らせないで欲しいとお母様に頼んだそうだ。詳しくは聞かなかったらしいが、あのひとは勘の良い人だから何か感じるものがあったのだろうね。それで、この調査書というわけだ」

「オレとサラのことですか?」

家元が頷くのを見て総二郎は眉間に皺を寄せ大きなため息をついた。

「あれは一度限りで後を引くような関係でもなくて・・・それももう二年近く昔のことで」

「総二郎にとってはそうでも彼女は違ったのだろう。この調査書で事実は知れても気持ちまではわからない。お母様は優紀が悲しむことをとても心配しているよ」

「はい。わたしも優紀を悲しませることは本意ではありません。サラには話します」

総二郎はきっぱりと言い切ると部屋を出た。

「あれでいいかい?」

家元が奥の襖に向かって声をかけると音もなく襖が開いた。

「ありがとうございます。でも・・・もう少し叱ってくださらないと」

家元夫人が少し不満そうに言う。

「わたしも脛に傷を持つ身でね、あまり大きなことは言えないのだよ。それにあれほど優紀に惚れているんだから心配することはない」

「それはそうですけど・・・」

それでもなお不満そうな妻の心配を笑った。

「優紀には味方が多い。それにお前という味方がいる」

「あら」というと小さく笑い声を立てた。

「そうですわね。それにあなたからも娘と認められているんですものね」

家元は優しく微笑む妻と顔を見合わせた。







閑話休題という感じになってしまいましたwww すいません。
ちょろちょとお話は進んでいきますので、よろしければお付き合いください。
気がつけば100話近い・・・びっくり仰天です。


Hold my hand(改) 18




類が行ってしまうとなのはの表情は少し淋し気に見えた。

「行っちゃいましたね」

つくしのほうを振り向いたときには切なさの欠片も見当たらず、可愛い笑顔になっていた。

「うん、そうだね・・・なのはちゃん、ネクタイ結ぶの上手だね」

「そうですか?類さんがネクタイ結ぶの見て覚えました」

「毎朝、なのはちゃんが結んでるの?」

「えっ?・・・そんなことないですよ・・・類さん、自分で結べるから」

なのはは言葉を少し探しながら話しているようだった。

「つくしさん、ネクタイの結び方覚えてみませんか?簡単ですからすぐにできますよ。明日はお休みですけど、月曜日に類さんのネクタイを結んであげて下さい。類さん、きっと喜んでくれます!」

「そ、そうかな?」

ネクタイを結んでいる自分と類の姿を想像すると、つくしはくすぐったいような気分になり照れてしまい頬が熱い。

「そうですよ、絶対!」

なのはがつくしの手を握り大きな瞳を丸くして真剣に力説する。

つくしは居間に戻り、類のネクタイを使ってなのはから結び方を習う。

ネクタイからは類の香りが微かに漂って来るようだった。

「ネクタイはここのえくぼ、ディンプルっていうんですけど、ここがきれいだと格好良く見えるんです。じゃまず、プレーンノットです」

なのはの美しい指がバランスを見ながら、器用にきれいな結び目を作る。

つくしも教えられた通り、結んでみるが、長さがおかしかったり、結び目がぺたんこになったり難しい。

「もうひとつのほうが簡単かも。ハーフウィンザーノットっていいます。細身のネクタイのときはこれがいいみたいです」

プレーンノットよりは少し簡単で、何度か練習をするときれいに結べるようになった。

「結び目を押し上げるときに、締めすぎるときつくなって、第一ボタンのところに皺が寄ってしまうので気をつけてくださいね」

「難しい・・・」

つくしは大きくため息をついた。

どちらかと言えば器用なほうなのに、なのはの美しい手が結ぶネクタイはつくしのとは仕上がりが違った。

「大丈夫です、綺麗にできています!月曜日に類さんを驚かせてあげて下さいね」

なのはがあまりに嬉しそうに言うので、つくしも嬉しくなって笑いながら大きく頷いた。




なのははピアノの前に座り、ぼんやりしていた。

週末、類はつくしのパリ観光のために昨日も今日も朝から外出している。

つくしが来てから、類は楽しそうで声を出して笑ったり、いつもよりずっと言葉数も多くて、それはなのはの知らない類だ。

類の嬉しそうな顔を思い浮かべ、なのはは胸の奥がぽわんとあったかくなる気がして両手で胸を押さえた。

類に喜んでもらいたくて、つくしにネクタイの結び方を教えた。

月曜日につくしがネクタイを結んだら類はびっくりして、でも、きっと優しく微笑んでくれる。

つくしには恋人がいるみたいだけど、類のことを好きなんじゃないのかなとなのはは思っていた。

つくしが恋人より類を選んでくれたらいいのに、そうすれば類が幸せになれるのに・・・

それなのに気が重くてピアノを弾く気にもなれずぼんやりと座り込んでいた。

そんなことをしていれば余計にピアノを弾く気にもなれず、ピアノの前からソファに移り横になる。

丸くなっていると瞼が自然と重くなり目を閉じた。

一昨日も、昨日もあんまり眠れなかったかも・・・

類さんの優しい微笑みがつくしに向けられている。

類さんが笑ってるのうれしいな・・・

んっ・・・なんか寒いかも・・・寒い・・・

「なのはちゃん、お昼にしましょう・・・あら、やだ、すごい熱・・・」

節の声を、なのはは遠くなる意識の中で聞いていた。







19話は以前にはなかったお話をお送りできそうです。
なのはは優紀よりももっと子どもで、真っ白です。
つくしは類と楽しい時間を過ごします。


precious 95





家元夫人はサラの背が見えなくなるまで見送ると離れに取って返した。

家元夫人が出かけるために準備をしていると家政婦長が困惑した様子で、離れに見知らぬ女性が訪れ優紀と話していると伝えに来た。

また不審者かと思ったが優紀が知り合いだと紅茶を淹れもてなしているというので、それはひと安心だった。

けれどあの優紀が勝手に客を呼ぶとは思えず、家政婦長もそこが気にかかりひどく困惑しているのだろう。

家元夫人も捨て置けるわけもなく離れに様子を見に来たのだった。

サラを送り出した家元夫人が戻ると優紀は先ほどと同じ格好のままだった。

「優紀ちゃん、大丈夫?」

ソファーに座り、テーブルの紅茶は手が付けられることもなくすっかり冷めていた。

「お義母様・・・ありがとうございました。お忙しいのに・・・」

「何を言っているの。優紀ちゃんと倫ちゃんは家族なんだから気にすることはないのよ」

「お義母様、ありがとうございます・・・あの」

優紀は何か言いたげに口を開いたが、家元夫人はそれを制した。

「優紀ちゃん、何もわたくしには話さなくていいの。詳しくはしらないけれど、総二郎がお世辞にも褒められないことをしていたのは知っているし・・・優紀ちゃんには申し訳なくて、謝っても謝りきれないのよ」

「お義母様、そんなことありません・・・あの今日のことは西門さん、そ、総二郎さんには・・・サラ先輩は遊びに来てくださっただけで・・・わ、わたしが忘れていて、みなさんにお伝えするの忘れてしまって、ごめんなさい、驚かせてしまってごめんなさい・・・あ・・・お義母様、本当に勝手をしてしまって申し訳ありませんでした」

優紀は家元夫人に向き直り美しい所作で深々と頭を下げた。

言葉選びに気が及ばないほど優紀の気持ちは乱れているらしいのに、この場を必死に取り繕おうとしている。

いつも言葉少なで決して器用ではないが、優しく素直で誠実なこの娘が隠そうとしていることを暴こうとは思わなかった。

家元夫人はそれほどに優紀を好んでいるし信じてもいる。

「優紀ちゃんは優しいんだから・・・もっと総二郎にわがままいいなさいね」

家元夫人は少し茶目っ気を織り交ぜると、優紀は緊張を解いたように表情を緩めた。

「サラちゃんはいい子だし、おおらかななのね」

優紀は理由が分からないのか不思議そうな表情を浮かべた。

「サラちゃんはご近所のお嬢さんで、お母様が生徒さんということもあって小さな頃からよく遊びに来ていたわ。そのころはほかにも近所の子どもたちが遊びに来ていたんだけれど、少しばかり特殊な境遇でしょ、いつのまにかみんな幼心にも感じ取るのか来なくなっていたわ。でもサラちゃんだけはそんなことを気にせずにやって来て、総二郎とよく遊んでいたの」

「そ、総二郎さんとサラ先輩は幼馴染みなんですよね・・・サラ先輩は明るくて楽しい方で、高校のときもみんなからとっても慕われていました」

「・・・こどもならそれでもいいけれど、大人になってからそういう無邪気さはあまり歓迎できないわ・・・・・優紀ちゃん、わたしくしも出かけなければならないし、総二郎はまだ少し帰って来られないの。夜までひとりで大丈夫?」

「はい、お義母様」

優紀はぎこちなさの抜けきらない微笑みを見せた。

家元夫人は出かける前に家政婦長を呼び、総二郎とサラのことを誰にも内密に調べさせ、決してサラを優紀に近づけないようにと耳打ちをした。

幼いころからサラをよく知っている家政婦長は驚いてはいたが「かしこまりました」とだけ返事をした。

「優紀ちゃんに何かおいしいものを持っていってあげてちょうだい。それと、総二郎が帰るまで休ませてあげてね」

家政婦長はにこやかに頷いた。

「おいしいサツマイモがありますから蒸かしておもちします」

「サツマイモ?もっと美味しいものはないの?」

「サツマイモなら倫ちゃんも一緒に召し上がれますから」

「あらそうね、それは優紀ちゃんも倫ちゃんも喜びそうね」

優紀はそういうのを喜ぶ娘である。

家元夫人と家政婦長は顔を見合わせて笑い合った。







拍手、コメありがとうございます。
修羅場が続いたうえにサラに好きやられて、やきもきしていただいた方もいたようで、すいません。でも嬉しいです。

修羅場が終わりほっとしたところで、西門家での優紀ちゃんポジションを描いてみました。
優紀は言葉少なくて大人しくて気が利かないと本人は思っているのですが、それが愛されているんです♡
がんばれ優紀♪


precious 94




かすかな足音は少し早足で近づいて来て、問いかけの声もなく引き戸が開けられた。

「優紀ちゃん、急なお客様がいらしてるって・・・・・サラちゃん?」

戸を開けたのは家元夫人、総二郎の母で慌てていたけれど、それよりも思いがけないサラの存在に驚きを隠せないようだった。

サラはサラでてっきり総二郎が帰宅したのかと思いちょっとばかり慌てていたので、現れたのが家元夫人でほっとした。

「おばさま、ごめんなさい。勝手に奥まであがりこんでしまって」

サラは笑顔でそういうとぺこりと頭を下げた。

優紀もいつのまにソファーから立ち上がり頭を下げていた。

「えっ?ええ・・・サラちゃん、どうしてここに?町内会の集まりは邸で」

「あたし、優紀ちゃんと友達なんです。優紀ちゃんが高校の後輩で、茶道部も一緒だったんです。ジロー、総二郎も知ってるんですよ。ね、優紀ちゃん」

「は・・・はい。わたしが・・お引き止めしたんです」

「優紀ちゃんがここにいるなんて、あたし知らなくて驚きました」

「そうね、ちょっと事情があるのよ。だから、サラちゃんもここで見たことは内密にして頂戴ね」

家元夫人はサラの前を通り過ぎ、優紀の肩に手を置くと一緒にソファーに腰を下ろした。

「ところで優紀ちゃん、このこと、総二郎は知っているのかしら?」

「いえ、まだ・・・・・・」

「そうなの?それはちょっと困ったわね・・・サラちゃん、ここのことは総二郎に任せているのよ。わたくしも勝手をすることはできないし、総二郎が知ったら使用人たちも叱られてしまうわ。だから申し訳ないけれど、お帰りいただけるかしら?」

家元夫人の微笑みにサラはこくんと頷いた。

「おばさま、突然おじゃましてすいませんでした」

「サラちゃん、お引き止めしたようなのにごめんなさい・・・優紀ちゃんもそれでいいですね?」

「あ、はい、お義母様」

家元夫人は優紀には有無を言わせない言い方をして、優紀は『お義母様』と呼ぶほどなのに身を縮こまらせ返事をするのでいっぱいいっぱいのようだった。

サラは家元夫人に促され離れから回廊に出た。

「サラちゃん、なんのおかまいもせずにごめんなさいね」

「いいえ。あの・・・優紀ちゃんはジローと」

「そのことは、ね?」

家元夫人は優しく微笑み、秘密というように唇に指を当てた。

「そうでしたね。わかりました」

サラは家元夫人に玄関まで見送られた。







場面展開したあとの続きを途中まで書いたのですが、切りどころが見つからなくて、とっても長くなりそうなのでUPします。とりあえず、修羅場終了(笑)
総二郎が助けに来てくれると思いました?わたしは思ってました!!
実はそういう流れで書いてたら難しいことになり悩んで方向転換しました。頂いたコメに総二郎に「そろそろ出て来て」とありまして、ですよね〜!そろそろ出て来るかな〜ってかんじです♡



プロフィール

紫木蓮

Author:紫木蓮
琳派と文学に気ままに魅かれています。
こちらではだいすきな花男の二次を置いています。
類さんと総二郎優紀カップルの偏りがちなラインナップ予定です。

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